パソコンで作業をしているときにコーヒーを飲みながら作業している人は必見です。
私は年中通して暖かい飲み物を飲みますが、飲んでいるうちに飲み頃の温度ではなくなってしまうのが悩みの種でした。
冷めたときは電子レンジで温め直しますが、それでも温かく飲めるのは最初だけ。
温める手間ばかりかかってしまいますので、温度を長い時間保つことができる「保温マグカップ」を探していました。
そんな時に「猫舌専科マグカップ」という名前の商品を発見。
説明には猫舌さん向けの商品というターゲットが限定された商品はとても斬新。
「あつあつの飲み物の温度を下げる」というコンセプトは猫舌で無くてもメリットがありそうなので、性能をかくにんするべく購入してしまいました。
使ってみると「まさにうたい文句通り!」の商品であり、開発・発売している「ドウシシャ」のスタッフに向けて感謝を伝えたく記事にしてみました。
猫舌ではないあなたにも必見の使い方もお伝えしたいと思います。
あつあつな飲み物の温度を下げるという発想がすごい
今回紹介する製品は「ドウシシャ 猫舌専科マグカップ」です。
猫舌さん向けの保温マグカップという、とても限定的な人に向けて商品化している製品なのでした。
そもそも保温マグカップというのは「いかに温度を下げないか」を考える製品です。
カップの内部に真空の断熱層を設けて保温性を保つ方法が一般的で、この技術を採用した製品は数多く発売されています。
熱伝導率を下げることで冷めにくく(暖まりにくく)しているわけですね。
そんな理由から冷たい飲み物を入れてもカップのまわりが結露しないのも良いところです。
その他にも保温材を使用して温度を維持する方法がありますが、保温材は吸熱する特性もありますので熱を奪い(伝え)ます。
その特性から、事前準備として電子レンジで加熱したり、冷凍庫で冷やしたりすることで保温材の温度を上げて(下げて)おくことで飲み物の温度を保ちます。
ですが事前準備が不十分だった場合、飲み物の温度を保つことができないという欠点もあります。
しかし「ドウシシャ」の製品はこの特性を逆手にとりました。
保温材に熱が奪われることを利用して、「飲み頃の温度を瞬時に実現」という長所に変えてしまったのです。
その温度が60℃以上という猫舌の人にはありがたい温度であったため、「猫舌の人専用」というキャッチコピーが生まれたのだと思います。
なんともうまいキャッチコピーを考えたものだと感心しました。
「ドウシシャ」スゴイ!
猫舌さんはアツアツの飲み物をすぐに飲めない
保温マグカップを買いに行った私も、最初は温度を保ってくれる保温性能ばかりに注目していました。
理由は「いつまでも熱い飲み物を飲みたいから」です。
しかし偶然発見した「猫舌専科マグカップ」の説明を読んでいて、とあることに気がつきました。
それは「保温マグカップは冷めにくいから飲み頃の温度まで下がりにくい」ということ。
温度を保てるがゆえに、飲みやすい温度まで待つ時間が長くなるという事実に気付いた私。
もしかしてこの「猫舌専科マグカップ」の性能は、猫舌じゃない人にもありがたい事なのではないかと思ったのです。
たしかにヤケドするほど熱い飲み物を飲みたいわけでもありません。
自分自身を納得させた私は、そのまま「猫舌専科マグカップ」を購入しました。
「猫舌専科マグカップ」の内部構造はとても洗いやすい!
「猫舌専科マグカップ」を購入して帰宅した私ですが、その性能を確認するためにコーヒーを飲んでみることにしました。
箱から取り出してみた写真が上の写真ですが、「猫舌専科マグカップ」は洗うときのこともよく考えられています。
開閉式の蓋はかんたんに分解して洗うことができますし、マグカップ自体も間口が広くてスポンジが入れやすくなっています。
底のまわりもゆるやかな楕円になっていますので、指先で洗いやすい形状になっているのでササッと洗うことができるようになっていました。
これは洗うときにも楽な形状で、このあたりの使い勝手も「よく考えられているなあ」と感心するポイントなのでした。
こういうところに気遣いができるメーカーの製品は期待できます。
ちょっと重さを感じるが、保温性能は素晴らしいの一言
実際に「猫舌専科マグカップ」でコーヒーを飲んでみました。
保温材が入っているからだと思いますが、陶器のマグカップより重たく感じました。
ビールジョッキのように、指全体で掴むことが出来れば問題ないとは思いますが、マグカップは指一本か二本で持ち上げるかと思いますので、ちょっぴり重量感を感じますね。
取って自体は丸みを帯びて持ちやすく工夫されているのですが、女性が使う場合はすこし気になる重さではないかと思います。
取ってがもう少し大きくて、指三本が入るくらいだと印象が変わってくるかもしれません。私は取ってが指先がかかるくらいで引っかけて、手のひら全体で掴むように持っています。
保温マグカップの良いところ、外側が熱くならないので安心して掴めます。
蓋付きなので、ちょこちょこ飲みでも安心です
「猫舌専科マグカップ」の容量は260ml。
だいたい缶コーヒー一本分の飲み物を1時間程度保温してくれます。
保温性能を高める為と、ホコリが入らないように蓋がついています。
蓋はスライド式で、開けるとほどよい大きさの飲み口が備わっているので、作業しながらちょこちょこ飲んでいくスタイルの私には大変ありがたい。
先にも書きましたが、スライド機構も複雑ではないので洗うときもすぐに取り外せます。
こんなところが「使う人の事をとことん考えた製品である」と感じます。
使い込むにつれてどんどん愛着がわいていく商品でした。
本当に温度を保ってくれるか試してみた
実際に飲み頃の温度を保ってくれるのか、温度計を使用して測定してみました。
ヤカンで沸騰させた98℃の熱湯250ccを注いで実験しています。
お湯を注いだ直後は温度計が安定するまえにお湯の温度が下がってしまったようです。
【温度変化記録】
経過時間(分) | 温度(℃) |
お湯なしの温度 | 21 |
0(直後) | 82 |
1分後 | 73 |
2分後 | 70 |
3分後 | 69 |
4分後 | 68 |
5分後 | 67 |
6分後 | 66 |
7分後 | 65 |
8分後 | 65 |
9分後 | 64 |
10分後 | 64 |
11分後 | 64 |
12分後 | 64 |
13分後 | 64 |
14分後 | 64 |
15分後 | 64 |
16分後 | 64 |
17分後 | 64 |
18分後 | 64 |
19分後 | 64 |
20分後 | 63 |
まさに看板に偽りなしです。
中に入っているお湯は、飲み頃である60℃付近の温度を長時間保ち続けてくれました。
60℃付近の温度は缶コーヒーのホットくらいの温度なので、やけどを気にせずそのまま飲むことができる温かさです。
測定は20分で切り上げていますが、1時間は温かさをキープしていました。
そして本当に飲み頃の温度を三分待たずに実現できてしまうその性能が驚きでした。
熱い飲み物を冷まさず飲めるって素晴らしい!
これもおもてなしの一つだと思います。
余談ではありますが、石田三成の有名な「三献茶」エピソードを思い出しました。
三成は訪問した羽柴秀吉のために、すぐに飲むことのできる温度でお茶を献上。
二回おかわりを求めた秀吉にたいして、少しずつ温度を上げて献上したそうです。
羽柴秀吉もこんな心遣いをされたら三成をすぐ採用しますよね。
私はその心意気を「ドウシシャ」さんにも感じたのでした。
この商品、滋賀県のお土産「三成マグカップ」としてコラボ販売して欲しいと思います。
実は猫舌じゃない人にもおすすめでした
「猫舌専科マグカップ」は内部に仕込まれた保温材が熱を奪うことで飲み頃の温度にしています。
では保温材が暖まっていたらどうなるのでしょう?
もっと高い温度を維持してくれるのではないかと私は考えました。
たとえばラーメン屋さんでの光景。
ラーメンのゆであがり前に、どんぶりをお湯で暖めているのを見たことはありませんか?
熱湯でどんぶりを温めておくことで、ラーメンスープの温度を下げずに熱々のラーメンが提供できるようにしているのですが、あれを「猫舌専科マグカップ」でやってみようと思います。
【温度変化記録】
経過時間(分) | 温度(℃) ※予熱なし | 温度(℃) ※予熱あり |
予熱なしはお湯無し温度 | 21 | 82(予熱温度) |
0分後(直後) | 82 | 89 |
1分後 | 73 | 87 |
2分後 | 70 | 86 |
3分後 | 69 | 85 |
4分後 | 68 | 85 |
5分後 | 67 | 84 |
6分後 | 66 | 84 |
7分後 | 65 | 83 |
8分後 | 65 | 82 |
9分後 | 64 | 82 |
10分後 | 64 | 81 |
11分後 | 64 | 81 |
12分後 | 64 | 80 |
13分後 | 64 | 80 |
14分後 | 64 | 80 |
15分後 | 64 | 79 |
16分後 | 64 | 79 |
17分後 | 64 | 78 |
18分後 | 64 | 78 |
19分後 | 64 | 78 |
20分後 | 63 | 77 |
まさに狙い通りの結果となりました。
先ほどの実験結果よりも12~15度程度高い温度を保ち続けています。
20分経過後の77℃という温度は、何も考えずに飲んでしまうとヤケドする温度です!
ちょっとした工夫で「猫舌お断りマグカップ」に変わることが判明し、好みの幅が広がることが確認できました。
1時間を経過しても熱々のコーヒーを飲むことができるのは喫茶店でも無理です。
「猫舌専科マグカップ」は「おうちカフェ万歳!」と言いたくなる商品なのでした。
じつは選べる猫舌専科シリーズ
「猫舌専科シリーズ」はマグカップだけではありません。
どこにでも持ち運ぶことができる「猫舌専科タンブラー」も発売しています。
タンブラーの容量は320mlで、マグカップと同じコンセプトで作られています。
・すぐに飲める温度に
・長時間保温
・洗いやすい構造
・えらべる4色カラー
職場で熱湯を確保できるなら大活躍できると思いますし、コンビニのドリップコーヒーを注ぎ直しても良いと思います。
最初から飲み頃で提供される自販機のホットドリンクは相性が悪そうです。
タンブラーに移し替えるのは人目を気にしますが、猫舌の人には本当にありがたい商品だと思います。
職場や自宅で大活躍!これは幸せになれる商品です
「温かい飲み物は時間と共に冷めていくものである。」
「あつい飲み物は冷ましながら飲まないとヤケドする。」
だれでも知っている法則ではありますが、この「あたりまえ」をひっくり返されると感動に変わります。
「猫舌専科マグカップ」は日常の「あたりまえ」を独自のアイディアでひっくり返してくれました。
そしてその素晴らしいネーミング。
猫舌の人にとって嬉しい商品ですし、そうではない人にも役立つ使い方ができます。
その本質は、保温マグカップの長所でもあり短所でもある「冷めにくい」を解決した製品でもありました。
そのアイディアの素晴らしさは実際に使ってみた人にはわかりますが、いつまでも飲み頃を保ってくれるだけでこんなにも幸せを感じると思いませんでした。
温かい飲み物は人を落ち着かせる効果があります。
がんばっているあなたのお供に、「猫舌専科マグカップ」を手元に置いておくのはどうですか?
この幸せをぜひ体験して欲しいと思います。
人が感じる幸せって、いろんな所に落ちている物なんだなと気付かされた商品でした。
最初は「ちょっと高いなって」感じた商品でしたが、いまでは1年以上毎日のように使っている「お気にいり」アイテムになっています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。