楽天モバイルを2年使った感想|良いところ・悪いところを正直レビュー
楽天モバイルを使い始めてから約2年。
「新規参入企業なので安さだけがメリットだろう」と思っていた私ですが、使い始めると不満点はあるものの、私の使用方法に最も適したキャリアであることがわかりました。
楽天モバイルを使う前は日本通信SIMの回線を利用していました。
究極のバランスと言えた日本通信SIMですが、もう少し通信速度が欲しいと感じていました。
ふとしたきっかけで楽天モバイルに移行しましたが、通信速度が高速でメリットも多くお気に入りの回線になりました。
2年間使って見えてきた「良い点・悪い点」をまとめていますので、楽天モバイルが気になっているあなたの参考になれば幸いです。
この記事では、楽天モバイルのリアルな使用感と、契約前に知っておきたいポイントを正直に紹介します。
【メリット】楽天モバイルの良いところ
まずは楽天モバイルの良いところについて説明したいと思います。
特徴としては大きく5つ、私が便利だと感じた部分を紹介しています。
- データ量に応じた月額料金なので、だれでも安い
- 楽天リンクアプリを使えば通話料が無料
- 楽天ポイントが貯まりやすく、ポイントも使いやすい
- eSIMで申し込めばすぐに使える
- 通信速度が速くてルーターとしても便利
- 楽天ドライブのストレージ(50GB)がついてくる
楽天モバイルのメリットを順番に説明していきます。
データ量に応じた月額料金なので、だれでも安い
楽天モバイルは使う人にあわせて料金が変わります。
月額料金は使ったデータ量に応じて三段階の料金が設定されているので、どんな使い方でも料金の安さを感じることができます。
料金は下記グラフのように3段階で変化していきます。

【3GBまで1,078円】
【20GBまで2,178円】
【20GBを超えたら3,278円】
私はYouTube(ながら聞き)やSpotifyを毎日のように再生しているような使い方ですが、
それでも【20GBまで2,178円】で使えています。
20GBを超える使い方を試してみましたが、16GBまでしか達成できませんでした。
ホームルーターのような使い方をしないと20GBを超えることはなさそうです。
スマートフォンの通信量が2,178円で済むのは安くて助かりますし、テザリングでパソコンのソフトをインストールするような使い方でも3,278円が上限というのは使い放題の楽天モバイルならではの安心感と言えるでしょう。
上限が無制限なのに使わないときは自動的に安くなるのは安心。
楽天linkアプリを使えば通話料が無料
楽天モバイルは楽天linkアプリをつかった通話は料金が無料です。
しかし欠点もあり、スマートフォンの標準電話アプリを利用できません。
楽天linkアプリの使い勝手は「何とか使えるレベル」に仕上がっているアプリなので不便はありませんが、スマートフォンに備わった通話便利機能が使えないのが残念。
最安1,078円で通話し放題を実現している楽天モバイルは業務用途にも使えます。
気になったのは楽天linkアプリのホーム画面が広告だらけなこと。
楽天モバイルは広告収入を使って低価格を実現しているため、アプリ内広告が多めになっています。
基本プランで時間無制限の無料通話を提供しているのは楽天モバイルのみ。
1,078円なのに無料通話が使えるのは便利すぎます。
楽天ポイントが貯まりやすく、ポイントも使いやすい
楽天モバイルを契約していると楽天市場で楽天ポイントが4倍されます。
楽天ポイントは楽天モバイル料金の支払いに使う事ができるので、楽天ユーザーは楽天モバイルをもっと安く使えるようになっています。
楽天ポイントは楽天市場を利用したお買い物で貯めることができます。
楽天市場では数多くのお店が商品を販売していますので、日常的に使う消耗品を楽天市場でまとめ買いすることで楽天ポイントを効率よく貯めることが可能です。
今まではまとめ買いにコストコを利用していたのですが、楽天市場でも価格は同じくらいだとわかりましたので楽天市場での購入に切替えてしまいました。
楽天モバイルを使い始めてからはポイントが貯まりやすくなりました。
支払いを楽天カードに集約していたため、毎月楽天ポイントが2,000ポイントほど貯まるので、一部を楽天モバイルの支払いに、その他は楽天証券から積立NISAに1,000ポイントを加えています。
毎月確実に500ポイント以上を獲得できるので、500ポイントは楽天モバイルの自動割引きとして使っています。
eSIMで申し込めばすぐに使える
楽天モバイルはeSIM対応なので、仕事用(NTT回線)と個人用(楽天モバイル)の電話番号を1台のスマートフォンで管理しています。
現在発売されているスマートフォンはiPhoneをはじめ、デュアルSIM対応になっています。
お互いに通信エリアをカバーすることができるの事もメリットの一つです。
eSIMは開通がすぐに終わること、接続先を設定ですぐに切り替えできることがeSIMを使う大きなメリットで、SIMカードの差し替えも不要なので運用がとても簡単になりました。
楽天モバイルは事務手数料が無料なのも大きいメリット。
物理SIMだけ発行手数料が必要になるのでeSIMがおすすめです。
通信速度が速くてルーターとしても便利
通信速度は格安シム(MVNO)よりも高速です。
楽天モバイルは安価な格安シムでは達成できない通信速度をたたき出すのが魅力的です。
しかし電波が弱いところやauローミングを利用している時の通信速度は遅くなりますが、しっかりと楽天モバイルの電波を拾っていれば通信速度に不満がでることはありません。
データ通信の上限が無制限なので、テザリング機能を使ってノートパソコンを外出先でもガンガン使う事ができたり、車の中で動画視聴も遠慮無く使う事ができます。
モバイルルーターが不要になったので維持費も安く、荷物も軽くすることができました。
楽天モバイルを契約してからモバイルルーターが不要に。
車の中で「OK Google アクセスポイントON」の一言で車内Wi-Fi環境ができあがるのは快適そのもの。
楽天ドライブのストレージ(50GB)がついてくる
楽天モバイルのユーザーは楽天ドライブのストレージが50GB分使用できます。
写真のバックアップに便利なので、AppleやGoogleの追加ストレージを使わずにバックアップすることができますよ。
使い勝手はどんどん良くなっていますが、Googleフォトのサービスを超えることはかなり難しいでしょう。
楽天ドライブの50GB無料サービスは容量としては大きめです。
共有することができるので、バックアップ用途よりファイル共有サービスとして使っていくのが便利だと思います。
【デメリット】楽天モバイルの悪いところ
楽天モバイルを使っていて気になったところです。
デメリットに関してはかなり厳しく書いていますが、楽天モバイルならではの仕様を
「あ、このことね」と周知の事実として受け止められればと思っております。
この欠点を許容できれば楽天モバイルをいますぐ契約しても問題ありません。
- 建物の中で電波が弱く通信が遅い場所がある
- 楽天リンクの音声品質が安定しないときがある
- アプリを使い忘れて通話料が発生することがある
- 楽天linkアプリのホーム画面が広告だらけで残念
順番に説明していきます。
楽天モバイルのデメリットは人によって許容できないものがあるので、十分納得した上での契約をおすすめします。
建物の中で電波が弱く通信が遅い場所がある
楽天モバイルの電波は建物の中で弱いことがありました。
私の体験では「ショッピングモール」「総合病院」での利用時に気になりました。
通信速度があきらかに遅くなり、場所によってはアンテナピクトなし、もしくは圏外になることがあります。
用途として動画視聴や読書などに影響が出ますので、待ち時間の時間つぶしができない時にはストレスを感じました。
スマートフォンのバーコード決済なども画面表示するまでに待たされるため、バーコード決済を多用する人にとっては一番気になる所かもしれません。
対処法としては格安のサブ回線を確保しておくことで解決できます。
私の場合は仕事用のNTT回線をサブ回線に設定していますので、2台目のスマートフォンが不要になるメリットがありました。
楽天モバイルが圏外、NTTが圏内という状況が少ないのかもしれませんが、実際にサブ回線に切り替わることはあまりないように感じました。
楽天リンクの音声品質が安定しないときがある
楽天linkアプリを使った通話で品質が安定しない時があります。
自分もしくは相手の声が届かなかったり、途切れたりするのでかけ直すことがあります。
かけ直すと気にならないのでスタンバイ中の着信応答に問題があるのかもしれません。
通話中なので双方どちらの問題か不明ですが、職場で発生しやすいことを考えると私が使っている楽天モバイル側の問題だと思われます。
職場ではWi-Fiに接続しているのですが、Wi-FiとLTEの通信切替えで問題が発生しているのかもしれません。(楽天linkはLTE優先設定)
通話中に怪しいときは居場所を変えることで対処していますが、相手が関わることなのでストレスは大きいですね。
対処法としては、いったん終話してから再発信しています。
この方法を試すと普通に通話することができるため、着信した時の自分の場所が関係するのかもしれません。
じつはこの問題が一番ストレスを感じるところでもあります。
切断されるわけではなく、回線はつながったまま聞こえなくなるため判断に困るんですよね。
アプリを使い忘れて通話料が発生することがある
誤って楽天linkアプリをつかわず電話を発進した場合に通話料が発生します。
時々楽天linkアプリで着信しないとき(着信音の違いでわかる)があるのですが、その場合は楽天linkアプリの着信履歴が残りません。
その場合は電話アプリの着信履歴を確認しますが、折り返し電話する際にうっかり通常の電話アプリを使ってしまうと通話料が発生します。
楽天モバイルの通常通話料は30秒毎なので、通話料は高額になりがちです。
他にもリダイヤルやブラウザの電話番号リンクから発信する場合も気をつけてください。
通常の電話アプリが起動しますので、そのまま発信せずに番号をコピーしてから楽天linkアプリで発信しないといけません。
電話番号のコピペなど、一手間ひつようになるのは面倒だなと感じます。
Androidの場合は「Rakutenlinkサポーター」アプリで対策できますが、iPhoneではできませんので注意が必要です。
お金が関わることなのでこの問題は深刻です。
せめて通常回線を使ったときに「有料です」のガイダンスでも流れてくれれば対策できるのですが…、現状はオプションの使い放題プランに加入しておくことくらいです。
楽天linkアプリのホーム画面が広告だらけで残念
「無料通話」「メッセージ(SMS)」「楽メール」を利用するためには楽天linkアプリを使う必要がありますが、楽天linkアプリを起動したときにはホーム画面からスタートします。
その画面がこちらです。

ご覧の通り、楽天の広告が画面一杯に表示されます。
キャンペーンやお得な情報が表示されており、ユーザーにとってメリットのある情報が表示されているのは理解出来るのですが…
正直に言うと、電話したいときにこの画面が最初に表示されるとイラッときます。
無料で通話できているので理解しないといけないところですが、楽天の広告や広告メールにうんざりした経験のある人にとってこのホーム画面は厳しいでしょう。
次は通話タブを表示してみましょう。

下部にある通話ボタンを押すとこの画面が表示されます。
名前を消去しているので少し不自然ですが、人物アイコンの下に姓名が表示されています。決して使いやすくはないのですが、スクロールだけで連絡先まで到達できます。
楽天linkアプリの長押しショートカット機能で通話画面まで飛べたら使いやすくなるのですが、実装はされていません。
ホーム画面の広告が無視されるので楽天としては悩ましいところでしょう。
楽天linkアプリは一度起動すると前回のタブは記憶しているようです。
通話で終われば次回も通話画面が表示されますが、タスクが終了されることもあります。
基本はホーム画面が表示されると思っておきましょう。
楽天linkアプリを使うことが必須になる楽天モバイルですが、お世辞にも便利とは言えないアプリです。
楽天モバイルは改善対応が早いので、どんどん要望を出していきましょう。
【まとめ】こんな人に楽天モバイルはおすすめ!
楽天モバイルが楽天モバイルはこんなユーザーにお奨めです!
- 毎月のスマホ料金を2,000~3,000円に抑えたい
- 楽天市場で買い物をすることがある
- 楽天カードを使っている、または検討している
- 通話の機会が多く、通話料を節約したい
- 外出先でも高品質なデータ回線を使いたい
使ったデータ量に応じて金額が変動する楽天モバイルの請求方法はとても合理的です。
さらに3,278円でデータ通信が使い放題になるので、他キャリアをふくめて見ても圧倒的に安い金額で大量のデータ通信が利用できます。
さらに楽天カード(クレジットカード)との連携に関しては楽天グループがとても優れており、楽天IDと楽天カードがあればタッチ決済やQRコード決済など、幅広い支払方法を使う事ができます。
QRコード決済の「楽天Pay」は楽天カードと連携することでチャージが不要になるため、スマートフォンのみでクレジット決済ができる便利さが手に入ります。
タッチ決済の「楽天Edy」はSuicaと同じNFCカードリーダーを利用しますので、数多くの場所で利用することができ、楽天カードからオートチャージも利用できます。
楽天モバイルユーザーは楽天linkアプリをつかって通話料無料で電話が使えますので、通話料金を気にする事無く電話が使えます。
通話品質も問題なく、業務用途にも使える便利さが魅力です。
楽天モバイルの強みはなんといっても使い放題のデータ通信です。
車内での動画視聴をはじめ、外出先でのタブレットやパソコンの利用などスマートフォンのテザリングを駆使することで、いつでもどこでも自分専用のWi-Fi環境を構築できるのは大きなメリットです。
楽天モバイルを契約するなら楽天サービスをめいっぱい使い倒しましょう。
使いこなすと楽天モバイル以外の選択肢は考えられなくなります。
【結論】転出と転入の手数料が0円!楽天モバイルを一度は体験しても損はない!
楽天モバイルの手続きにおいて手数料はかかりません。
他社からMNPする場合でも、楽天モバイル側では余計な費用は請求されません。
一番必要なのはMNPの手続きをする自分のやる気と勢いだけですね。
一度でも楽天モバイルを体験すると、楽天モバイルを解約(MNP)転出しようと思う人は少ないはずです。
それはスマートフォンを日常的に使っている現在、安く大量のデータ通信ができることで得られる恩恵がとても大きいからです。
電話しかしない。
LINEしか使わない。
でもせっかく楽天モバイルを使うなら、もっともっとスマートフォンを楽しんでほしいです。
今後はこのサイトでも楽天モバイルを利用したスマートフォンの楽しみ方も紹介できればと思っています。
「楽天モバイルは圏外になりやすい」とよく言われますが、実際にはそれほど気になる問題ではありませんでした。
私も当初は通信環境について不安を抱えていました。
別にサブ回線を確保し、状況に応じて回線の使い分けをしていましたが、楽天モバイル側の改善が進み、今では回線切替など不要なくらいに使えるキャリアになっています。
それでも通信品質やサービスに不安がある人は、保険としてサブ回線を用意すると良いでしょう。
私は日本通信SIMの「シンプル290プラン」を使っていましたが、サブ回線が必要かどうかは生活圏によると思いますので、楽天モバイルを使ってみてから考えても遅くは無いと思います。
楽天モバイルはこちらのリンクから申し込みが可能です。
じつはiPhoneが安く買える楽天モバイル、申し込みするときはついでに機種交換しちゃうのも良いですね!