現在使用中、もしくは所有しているスマホを楽天モバイルで使いたい場合の注意事項です。
基本的には楽天モバイルで使えない端末を探す方が難しいのですが、過去に他キャリアで販売されていたスマホには制限が掛けられていることがあります。
楽天モバイルでスマホを利用する前に以下の事に気をつけてください。
条件1 SIMフリーのスマホであること
過去に販売されていたスマホにはSIMロックという制約がありました。
三大通信キャリア(docomo・au・SoftBank)で独自に販売しているスマホには専用型番が用意されていて、基本的に他のキャリアで使う事ができないようにSIMロックが施されているのが一般的でした。
しかし平成26年に総務省が出したガイドライン(SIMロックを廃止しましょうのお願い)のおかげで、SIMロックされたスマホが販売されることは少なくなりました。
SIMロックされていたとしても解除できることが条件に入っているので、ある程度利用期間があったスマホはSIMロックを解除することができます。
解除料金もオンラインであれば無料で対応してもらえますが、ショップに申し込んだ場合は有料になるところもあるでしょう。
現在ではSIMロックされたスマホを購入することはまずありません。
しかし個人的に持ち続けていた古い機種に関してはSIMロックが施されている可能性はありますので、心配な方は一度確認しておくと安心です。
購入されたキャリア毎のリンク
条件2 楽天モバイルの電波に対応しているスマホであること
スマートフォンは機種毎に対応している電波が違います。
シムフリーとして販売しているスマートフォンは日本で使われている電波帯にほとんど対応していることが多いのですが、三大キャリア(docomo・au・SoftBank)から独自に販売されているスマホには使用できる電波帯に制限が設けられていることがあります。
現在ご利用のスマホが使えるかどうかは楽天モバイルのサイトで確認することが可能です。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/product/byod
メーカーによって古い機種の動作確認ができていない機種もありますが、その場合はメーカーサイトで確認することが可能です。
楽天モバイルで端末検索すると以下のような結果が表示されます。
ここでは例として「ASUS Zenfone8」を検索してみました。
楽天モバイルが提供しているサービス各種が利用できるかの判定です。
各項目について説明していきます。
各機能についてわかりやすく説明します。
【4Gデータ通信】
【5Gデータ通信】
データ通信に対応できるかの判定です。
楽天モバイルでは5G回線がデータ通信用に提供されていますが提供エリアはまだまだ限定的です。
ここでは4Gデータ通信にしっかり対応しているかを確認してください。
楽天モバイルで使用している電波の種類は以下の通りで、周波数を違いを「バンド+数字」で表記しています。
使いたいスマホの対応バンドについての詳細については楽天モバイルでは確認出来ません。
スマホを発売しているメーカーサイトの仕様やスペック項目で確認が可能です。
【4Gデータ通信に使うバンド】
バンド3 | 楽天モバイルの主力電波で対応必須です |
バンド18 | auローミングで使う電波(プラチナバンド)で屋内の感度向上のために必須 |
バンド26 | 楽天モバイルとauが使う電波(プラチナバンド)で屋内の感度向上ために必須 |
【5Gデータ通信に使うバンド】
n77 | 5Gの主力電波 |
n257 | 5Gミリ波で超高速だが提供エリアは超限定的です |
【通話】
電話アプリを使用して音声通話ができるかの判定で、4G LTE通信を利用したVoLTE対応端末であれば利用できます。
「Rakutenlink」を使った無料通話とは違い、通話料金がかかります。
【SMS】
iPhone(iOS)やAndroidともに「メッセージ」アプリを利用したSMSサービスが利用できるかの判定です。
SMSにはMMSやiMessageなど多様な方式がありますが、ここでは無料で受信できる(送信は有料)SMS(ショートメールサービス)に対応しているかの判定です。
主に端末認証用などに利用されていて、認証番号は「SMS」を使って送信されます。
【APN自動設定 海外/国内】
利用する通信キャリアを設定するアクセスポイント名設定に楽天モバイルが標準登録されているかの判定です。
利用可の場合は楽天モバイルのAPN設定が登録されているので選択するだけで利用することができます。
対応していない場合でも手動入力で設定が可能です。
【ETWS】
docomoではエリアメールと呼ばれる緊急地震速報や津波警報を受信できる機能です。
非常時には地方自治体が対象エリアに向けて発信する情報で、ポップアップ表示と共に専用の警告音で非常事態であることを教えてくれます。
なおアプリでも同様の通知を受信できますが、ETWSと違って回線混雑などの影響を受ける可能性があります。
災害時などでは命に関わる可能性がある機能なので、可能な限り対応している製品を選択しましょう。
【110/119通話などでの高精度な位置情報測位】
110・119・118などの緊急通報時に位置情報を送ることができる機能です。
緊急通報時に位置情報を同時に送信することで連絡先機関が通報者の位置を把握することができます。
【nanoSIM × 2 ※SIMの種類 】
通信に使うSIMの種類を表しています。
SIMの種類は「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」のカード式SIMと、「eSIM」とよばれるダウンロード式SIMが存在します。
数字はスロット数を表し、×2であれば2枚の物理SIMスロットが用意されています。
楽天モバイルの申し込み時には利用する端末にあわせてSIMを選択して下さい。
カード式SIMはマルチカット方式で提供されるため、大きさに合わせてカットすることができます。
【各機能まとめ】
楽天モバイルでスマートフォンをつかうための機能は以上ですが、スマートフォンとして便利に使うためにはすべての機能に対応していることが最低条件でしょう。
例外として「APN自動設定 海外/国内」については手動設定できれば問題はありません。
「5Gデータ通信」も現在の利用には問題はありません。
5Gエリアについては提供が限定的で、メインは「4Gデータ通信」を利用しますので「4Gデータ通信」機能だけは対応必須です。
「通話」「SMS」も必須機能ですが、対応していない端末はタブレットやモバイルルーターなどは製品の特性上対応していない事があります。
これらの製品はデータ通信することが目的なので対応しないことが普通です。
「ETWS」「110/119通話などでの高精度な位置情報測位」は必須機能ではありませんが、命に関係してくる機能ですから対応している機器を選択しておきましょう。
「SIMの種類」は通信に利用するSIMの種類です。
回線申し込み時の「SIM選択」で必要になる情報なので対応できるSIMは把握しておきましょう。
種類は大きさによって「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」がありますが、楽天モバイルではマルチカットSIMという自由に大きさを変えられるSIMを採用しています。
特にタブレットやパソコンのデータ通信で利用する場合は通信機能を搭載しているタイプかを確認してください。
条件2【補足】 リストに掲載されていない機種の場合
一部の海外機種は楽天モバイルでも動作確認が記載されていません。
そのため対応電波や各機能に対応しているかは自身で調べる事になりますが、SMSなどの認証が通らないなどの不都合が発生する事が考えられます。
その場合は限定的につかう前提でも、楽天モバイルの機能にフル対応した非常用端末が1台あると便利です。
新規契約なら安価に購入できる端末があるので予備機購入をオススメします。
回線を契約するのときは端末割引きが適用されますのでお得ですよ。