ランニングする人の必須装備とも言われているサングラスですが、メガネをかけるのが苦手な私はサングラスを使ってきませんでした。
視力や目に関する事で悩まされることがない幸せな私でしたが、加齢には勝つことができず、目に関しての悩みが少しずつ増えてきています。
特にランニングでは炎天下の中を長時間走り続けるため、紫外線から目を守るためにサングラスを購入することにしました。
実際に使ってみて気付いたことですがサングラスで「自分の感覚を騙せる」ことに気付き、自分の悩みのひとつが解消したので記事にしてみました。
人間は目からの情報で暑さに備えている説
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炎天下の日差しから目を守るために購入したサングラスですが、使っているうちに自分の身体の反応が違っていることに気がつきました。
一番驚いたのは「発汗量が変わること」です。
私は非常に汗をかく体質のようで、自転車やランニングをはじめてからは運動中の発汗量が増えていったのが悩みの一つでもありました。
汗をかけば体内のミネラル分も同時に失われていきます。
そうなると運動中のミネラル分の補充にも気をつかわないといけませんから、発汗量は増えすぎても困るというわけで。
でもこればかりは体質によるものですから。
どうにかできるものではないと思っていました。
ところが・・
サングラスを使って走っているうちに、自分の発汗量がとても少なくなっていることに気がつきました。
最初は身体能力の向上、もしくは体質が変わったのかと思って喜んでいましたが、本当の理由は別にありました。
とある練習での事ですが、その日は日差しも強く暑い日でした。
天候が素晴らしかったので、開放感を求めてひさしぶりにサングラスを使わずに走ってみようと思ったのです。
サングラスは見やすくはなるのですが、スカッとした天気の気持ちよさが味わえないのが欠点で、爽快感がイマイチ。
走り始めてしばらくして、まともに走ることができないくらいの疲労感と多量の発汗で走り続けることが非常に困難になってしまいました。
こういう状況の日差しって、憎いくらいに眩しく感じます。
このときは何故こんなに走れないのか不思議でした。
決して体調は悪くなかったですし、ルートもいつもの走りなれたご近所でしたから、理由がわからずにちょっと悩んでました。
そこで出てきた結論は、サングラスのありなしで疲労感が大きく変わるということ。
つまり人間は視覚情報から体温調整を行っているというのが私の仮説です。
後日検証をしてみましたが、サングラスをしているかどうかで疲労感と発汗量は大きく違うということが自分の体でも実感できました。
面白いのはサングラス無しで走り出し、つらさがピークを迎えてからサングラスをつけて走り続けると体が楽になってくることですね。
これは本当に面白い結果だと思いました。
VR装置で雪景色の映像を見ながらサウナに入っちゃうとどうなるんでしょう?
体温調整に弊害はないのか?
自分自身で検証した、「人間は目からの情報で体調をコントロールしている」ということがなんとなくわかりましたが、それによって弊害がでる可能性もあります。
本来備えるべき発汗量が抑えられることによって、体温が下がりにくくなるという事もありえるからです。
私のように、人一倍汗っかきという体質なら発汗量を抑えられるメリットがありますが、発汗量がもともと少ない人はどうなるのかはわからないのが正直なところ。
とはいえ、人体のメカニズムは我々の想像以上の仕組みで働いているわけですから、視覚情報一つに惑わされたところで体調に異常をきたすことはないと考えてます。
(そうでないとサングラスをしたランナーはみんな熱中症で倒れているはず。)
私のように汗っかきで、もうすこし人並みにならないかな?と悩んでいる人へは朗報です。
現状でサングラスを使っていない人がいるのであれば、一度使ってみてほしいです。
私のようにランニングでサングラスをしていない人は少数派だと思いますが・・
サングラスの効果って何だろう
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ここまでサングラスの思わぬ効果について書いてきました。
しかし一番の目的は眩しさを抑えて路面を見やすくすることだと思いますし、強い紫外線が目に飛び込んでくる事を抑えることも期待できます。
実際に使ってみて感じた事ですが、強い日差しの中で路面ははっきりと見えるようになりましたし、偏光レンズを採用しているものであればもっと見やすくなります。
強い紫外線を低減してくれる
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UVカット性能のあるサングラスは紫外線を低減してくれる効果があります。
紫外線のカット機能はとても重要です。
夏の日差しはとても強い光なので、紫外線の量もかなり多く目への刺激が強いからです。
私がサングラスを買った一番の目的はこれでした。
夏に走り終わったあとは目がかゆくなったり、涙がでたり。
ちょっとした目のトラブルではありましたが、症状が落ち着くまではけっこう時間がかかります。
これは、目そのものが日焼けをすると発生する症状です。
しかしサングラスをするようになってからは快適に過ごせるようになりました。
その他にも紫外線をカットすると疲労低減効果があるようです。
疲労感については自分自身も体験していますから、これは間違いない事実でしょう。
偏光レンズは乱反射してくる光をカットしてくれる
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サングラスには「偏光レンズ」を採用している商品があります。
これは乱反射してくる光を遮る効果があり、より対象を見やすくしてくれる効果が得られるレンズで、サングラスの濃度を濃くしなくても見やすさを確保できます。
これも選んでおいて良かった機能の一つで、特に夏の明るさは眩しさが半端ないですから、目の機能が低下している自分にとってはかなり目の負担が少なくなりました。
偏光レンズはガラスにうつる光の反射、水面の反射光などを効果的にカットしてくれますので、ランニング以外にもフィッシングなどの趣味にも使えます。
調光レンズは室内でも暗くならない
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調光レンズは太陽光の強さにあわせて、レンズカラーの濃度が変化します。
その特性から、まぶしい外では濃いカラーに変化し、暗い室内では薄いカラーに変化することで暗さを感じないようにしてくれます。
私は眩しい外でしかサングラスを装着しないので、調光レンズは選びませんでしたが、わざわざサングラスを外す必要がありませんので、屋外と屋内を頻繁に出入りするなら重宝する機能です。
レンズカラーの違いについて
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レンズのカラーにも種類があります。
色によって見え方が変わりますが、これは自分の目に届いた光の色(波長)の違いによって起こる現象です。
つまり何色の光をカットしているかで自分の見え方が変わっているわけですね。
サングラスを光に当てて、レンズの内側から見える色によって効果が違ってきます。
たとえばグレー系だと、すべての光を均一にブロックしています。
そのため色味の変化が無く、すこし暗く見えるだけなので使いやすいカラーです。
私はこの色を選択しました。
イエロー系は青色の光をブロックしているので視界が黄色く見えます。
悪天候時などの光が少ないときに見やすさを感じるため、自動車のフォグランプで黄色が採用されていたのも同じ理由です。
ブルー系は黄色の光をブロックしているので視界が青色がかって見えます。
なんとなく涼しげな視界は効果的に黄色の光を抑えているからで、日差しの強い昼間のランニングに向いているカラーです。
ブラウン系はイエロー系と同じく青色の光をブロックしています。
効果もイエロー系に近く、対象物が見えやすくなる効果がありますので、イエロー系よりも自然な見え方で使いやすいでしょう。
グリーン系は青色と赤色の光をブロックするので緑がかった視界になります。
見え方が自然に感じると言われていて、違和感を感じにくいカラーのようですね。
サングラスの見え方に違和感を感じる人は試してみて欲しいです。
見え方については、お店の中ではわかりにくいかと思います。
私はいつでも買い換えできるように、リーズナブルなサングラスを選びました。
実際には買い換えるほど不満もなく、このままで良いか!って感じです。
サングラスはファッション性も関係しますから、お気に入りのデザインに目的のレンズを組み合わせた商品を探してみましょう。
ランニングするときはサングラスを使おう
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どちらかといえばファッション用途と考えていたサングラスですが、実はランニングなどの屋外スポーツには必須のアイテムでした。
その目的は目が日焼けすることを予防するためであり、屋外での多すぎる紫外線量が原因で目に不調をきたさないようにするためです。
また、直接目に異物が飛び込んでこないように保護することもできます。
人間は目に飛び込んでくる可視光線や紫外線の量で自分の体の防衛本能を働かせますが、その量をサングラスで低減することで防衛本能を抑えることができる効果もあるようです。
結果として疲労感が低減したり、発汗量が少なくなるという効果も見込めます。
発汗量が多いことには私自身が悩んでいたことなので、同じような悩みを持っている人にはぜひ試して欲しいと思っています。
同じく人間の防衛本能ですが、日焼け後の肌にメラニン色素が定着しにくくなる(肌が黒くなりにくい)という効果もあるようです。
帽子やメガネをつけるのが苦手な私でしたが、ここまで効果の違いを見せつけられると装着しないわけにはいきません。
余談ですがサングラスは高額な物ではなくても大丈夫です。
紫外線カット機能に加えて、偏光レンズやカラーなどの効果を持った製品がありますが、私は3,000円くらいで買えるリーズナブルなものを使っています。
いろいろ試してみて、自分の好みのサングラスを見つけましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。