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車内用のWi-Fiとして「超格安Wi-Fi」を導入

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車の中でWi-Fiが使えたらと思ったことはありませんか?

スマートフォンとUSB接続することで、車載オーディオとつながる「Apple Car Play」や「android Auto」といったサービスが純正システムとして採用が進んでいます。

これらのサービスはスマートフォンのインターネット接続を利用していますが、車自体にも通信機能があり、車内でWi-Fiが使える車が増えているようです。

もちろんアフターマーケット製品でもナビに搭載されたHDMI入力でスマートフォンをミラーリングすることで動画サービスを利用するといったことができます。

しかしミラーリングで悩まされるのがデータ通信量。
「Netflix」や「Amazon Prime Video」などの動画サービスは非常に高画質で、すでにBlu-rayに匹敵する画質を実現しているために使用するデータ量も膨大です。

そんな使い方に便利なのがモバイルWi-Fiルーターです。
使い放題までは必要ないが、月額3,828円で100GBのデータ通信ができる「超格安Wi-Fi」を実際に使ってみました。

月額3,828円以外の費用請求はありません

参考イメージ:超格安Wi-Fi

「超格安Wi-Fi」の一番の特徴は、月額使用料3,828円以外に一切費用がかからないことでしょう。

契約時に必要な「初期手数料」、解約時に請求される「解約手数料」といった手数料が必要ないので非常にわかりやすい料金体系となっています。

端末も無料で提供されますので、端末費用も不要です。
(ただし使用中に破損した場合は修理費用が請求されてしまいます。)

1年間使い続ける前提であれば1年プランを契約することで月額使用料を3,410円に安くすることもできますよ。

ただし1年契約期間中に解約した場合は10,450円の違約金が発生しますので、私は月額プランで契約して使っています。

リンククリックで超格安Wi-Fiのサイトが開きます。

4G回線エリアで使える100GBのデータ量は魅力的

参考:送付されてきたルータ本体セット

早速届いた端末を使用して、車の中で動画を視聴してみました。

車内でファイアスティック(Amazon Fire Stick)を利用する場合に気をつけたいのはデータ通信量です。
100GBとはいえ上限が設定されていますから、画質を最高画質にしてしまうとあっという間に上限に達します。

ファイアスティックには解像度の設定項目がありますので、データ量の節約を目的に低画質にしておいたほうが無難です。

超格安Wi-Fiの品質を調べるため、事前に通信速度を測定してみました。

参考:超格安Wi-Fiの通信速度

行速度はダウンロード速度が22Mbps程度。
休日の昼間で5Mbps程度まで落ち込むこともあり、それほど高速ではない感じです。

使用している回線がソフトバンクということもあり、モバイルデータ通信と同じくらいの通信速度と思ってもらえたら良いかと思います。

参考:日本通信SIMの通信速度

参考にドコモ回線を利用する日本通信SIMの回線速度を測定しましたが、27Mbpsくらいの速度が出ていましたので同じくらいの通信速度のようです。

どちらも測定した時間は21:00に近い時間(かつ郊外住み)なので、回線が混み合わないベストな環境での測定結果と考えてください。

回線の混雑していた休日、5Mbpsを計測した時間に車の中でAmazon prime Videoを利用しましたが、ある程度データの先読みが完了するまでは動画が安定せず時々止まってしまうことがありました。

もう少し速度があればと思いますが、視聴するのに最低限の通信速度は確保されているとは思いますので、車内でAmazonファイアスティックを使おうと考えている人には合格点といえるでしょう。

PING値を見る限り、オンラインゲームなどには向いていないと思われますので、ゲーム用途で導入を考えている人はご注意を。

ルーター(MF855)のバッテリーは1日余裕で使える

モバイルルーターを使うにあたって1番気になるのはバッテリー容量だと思います。

今回私の所に届いたのはMF855の型式がついたモバイルルータでした。
(超格安Wi-Fiでは契約時に端末を選ぶことができず、送られてくるまでわかりません。)

超格安Wi-Fi(MF855)を実際に使い続けてみると丸1日使えるだけの容量は備えているようで、夜にバッグから取り出したときにバッテリーランプは赤色表示になっていました。

MF855の公式性能を調べてみると、バッテリー容量は7800nAhで連続通信時間は18.5時間とされていますので一日使用しても大丈夫です。

スリープ機能を備えているようですが、それほど長持ちしている感じはありませんでした。
(機能オフされているのかもしれませんが、超格安Wi-Fiではルーターの設定を変えることはサポート対象外となり違約金を請求される可能性がありますのでご注意を。)

基本的にパソコンなど端末側は「Wi-Fi接続=使い放題」の設定なので、スリープの条件である無通信状態にはならないからだと推測しています。

モバイルルーター本体には端末の状態を表示するLEDが3つ搭載されており、それぞれ緑→橙→赤と変化して状態を表してくれるようになっています。

緑は50~100%

橙は25~50%

赤は25%以下

休日に早朝から夜まで使い続けると言った場合にはバッテリー切れの可能性がありますので、充電器の準備は必要です。

充電方法はUSB MicroBで、高速充電に対応しているわけではないので充電時間は一晩充電が必要といった感じでした。
メーカー公式データでは、AC接続(1.8A)充電で5.5時間の充電時間が必要です。

メーカーページを確認して知ったのですが、外部充電機能を備えていたこと。
本体のUSBポートから2.1A出力ができるようですが、給電すると当然Wi-Fiルーターの駆動時間も短くなります。

とはいえスマホを給電しながらWi-Fiが使えるのは便利なので嬉しい発見でした。

今回提供されたモバイルルーター(MF855)の性能はけっして高性能とは言えませんが、通信速度に影響するわけではなさそうに感じましたので、私は必要十分と判断しています。

車内に持ち込むだけなのは便利すぎる

超格安Wi-Fiを使うことで、車のWi-Fi環境はどのように変化したか。

結論から言えば、バッグに入れて車に乗り込むだけという簡単さは快適そのものでした。

基本的にWi-Fi設定は一度設定することで次回から自動で接続されます。
私が使用している車載オーディオ パイオニアの「DMH-SZ700」も、バッグに超格安Wi-Fiを突っ込んで車に乗り込めば自動的にWi-Fiに接続してくれます。

あとはソースにYouTubeを設定するか、HDMIのファイアスティックを選択するかだけ。
ファイアスティックも同様にWi-Fiに自動接続してくれています。

これがスマートフォンでテザリングしていたときは、毎回スマホのアクセスポイント設定をオン(インターネット共有をオン)する操作が必要でした。

たったひと手間だけとはいえ、何回も繰り返すことなので、この違いはすごくありがたい改善なのです。

ルーターの電池持ちも車の中ならUSB充電器で充電しながら使えますのでバッテリー切れすることはありません。

パイオニア車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100T」の弱点

じつは同様の使い方ができるように、パイオニアからも車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100T」が発売されています。

こちらはシガーライター電源を備えた車載専用ルーターで、使えるデータ量はなんと無制限と太っ腹な仕様になっているのでした。

月額使用料は年間13,200円(月換算で1,100円)とバーゲンプライス。
超格安Wi-Fiよりも超格安ではないか?と思ってしまいます。

そんなパイオニアの車載ルーターですが、いくつかハードルもありました。

ひとつは端末を購入する必要があること。
標準小売価格が27,500円と高価で、お試ししてみるには迷う金額です。

ふたつめは移動している時(+α)しか使えない事です。
車で移動中は制限無く通信できるのですが、車が停車している場合は30分(移動後は60分)後にWi-FiがOFFになってしまうという制限があります。

取付マニュアルに本体設置角度の指定があることから、移動中の判定はGセンサーで実施していると思われますが、この制限のためモバイルルーターとして使うことがほぼできないと考えられます。

みっつめに内蔵UIMカードに2年の制限があることです。
2年が経過した場合は5,500円で新しくUIMカードを購入する必要がでてきます。

とはいえ、それでも通信費が安いことに変わりはありません。
必要となる費用を計算してみましたが、1年を境に端末費用を含めてもパイオニアが安くなることがわかります。

費用面では圧倒的優位ですが、やはり停車時間の制限が気になります。

参考:パイオニアルーターと超格安Wi-Fiのコスト差

車以外でもWi-Fiを使いたいなら超格安Wi-Fiを選択しよう

停車中の制限があるものの、移動中のみの動画視聴という目的であればパイオニア「DCT-WR100T」一択と言っても問題ないでしょう。

データ通信制限もないので、通信速度さえ確保出来ればファイアスティックを使って高画質で動画視聴が可能になるのは大きな長所でしょう。

一方で超格安Wi-Fiができることは移動中以外にもデータ通信を使えることです。

たとえばキャンプ場で動画視聴をすることもできますし、最近では車の中や屋外で仕事をするというスタイルも確立されてきました。

また、ネットカフェでも安全にインターネット回線を使うことができます。

公共Wi-Fiを提供してくれる施設は増えましたが、安全性という面では未知数です。
モバイルルーターが提供してくれる自分専用のWi-Fi回線は安心して使用できるでしょう。

このように、自動車での移動中以外の利用方法を見いだせるのもモバイルタイプの強み。
あなたのアイディア次第で100GBのデータ通信量は遊び方や仕事の仕方を変えてくれる可能性があります。

どちらのスタイルが好みかで評価は変わりますが、車での使用以外にも発想を広げてくれるWi-Fiルーターが私にピッタリはまりました。

リンククリックで超格安Wi-Fiのサイトが開きます。

車内動画視聴は白ロム運用に変更

さて、ファイアスティックを使った車での動画視聴ですが、超格安Wi-Fiを導入してから少々環境を変更しましたのでご報告。

ファイアスティックはバッテリーがないので常時起動ができず、車のエンジンオフで強制終了してしまうのが難点でした。

その対策方法として、SIMなしiPhone(機種変後の未使用端末)をミラーリング接続する方法に変更しています。

iPhoneならバッテリーがオフになっても影響有りませんし、モバイルルーターを持ち込めばWi-Fiでオンライン接続されますからとても便利。

欠点はiPhoneを操作する必要があるのでブラインド操作というわけにはいきません。
ファイアスティックの無線リモコン操作は車との相性も良くてとても快適でしたが、毎回発生する起動時間の遅さにはガマンできなかったです。
(導入したのは古いファイアスティックなので、最新のものだと起動時間は短縮されているかもしれません。)

超格安Wi-Fiを導入された方へ、未使用スマホがあれば是非試してみてください。

名残惜しくて手放せなかったiPhoneの有効活用もできたので、個人的にとても満足しています。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

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