スマートフォンを車内で利用する事ができる「Apple Car Play」はとても便利です。
動画視聴こそできませんが、SMSの送受信やハンズフリーはもちろんのこと、音楽アプリやカーナビを使うことで従来のカーナビゲーションが不要になるくらいの勢いです。
しかし唯一の欠点として「スマートフォンとUSB接続する必要がある」事があげられます。
車から乗り降りする度に有線でケーブル接続するのは面倒で抵抗がありますよね。
スマートフォンは常備しないと意味が無い道具なので、面倒なUSB接続をワイヤレス化してくれるガジェット「CarlinKit 3.0 Mini 」を試してみます。
CarlinKit 3.0 MiniはOttocastより安い?
今回購入した「CarlinKit 3.0 Mini」ですが、選んだ理由は価格が安いから。
同じようにワイヤレス化を実現してくれる製品に「Ottocast U2-AIR」という有名な製品があるのですが、こちらの製品はクーポン利用で10,000円くらいの価格で販売されています。
対して 「CarlinKit 3.0 Mini」はクーポンやタイムセールで7,000円くらいの価格で購入できたことから、今回は「CarlinKit 3.0 Mini」を選んでみました。
失敗するかなとも思いましたが、結果的には問題なく使用できています。
さすがにワイヤレス化を実現するために10,000円の出費は高いなと感じますからね。
購入されるときは7,000円くらいになるタイミングで購入されることをオススメします。
私の使用環境はパイオニア製品の「DMH-SZ700」に組み合わせました。
使用しているiPhoneは「iPhoneSE 第2世代」を使っています。
基本的には純正システムでも汎用品でも使用できるようですが、動作が確認された適合表というものは無くメーカー名だけが書かれたざっくりとしたものでした。
CarPlay対応製品として認識させるだけなので使えないことはないとは思いますが、不安を感じる人は多いのではないかと。
私も取付してみるまではドキドキでした。
取付はUSBに差すだけで設定もペアリングのみ
届いた商品を開けてみると実にシンプルな構成。
コンパクトな本体に接続用のUSBケーブルと説明書が入っているだけ。
説明書に多くは記載されていませんが、順序を追って説明すると・・
「CarlinKit 3.0 Mini」本機をUSB端子に接続します。
USB-C仕様なので「DMH-SZ700」付属の変換コネクターを使って接続しました。
オーディオシステムの電源をONにしてCarPlayが起動すると本機の初期画面が立ち上がりました。
初期画面が表示されているときにiPhone側からBluetooth設定でペアリングします。
iPhoneのBluetooth設定に表示されているその他のデバイス「MAIN UNIT-F00C」が「CarlinKit 3.0 Mini」本機です。
ペアリングするとCarPlayを使うかを聞かれますので「CarPlayを使う」を選択。
これで初期設定は完了しました。
CarPlayを自動で起動できるオーディオシステムであれば、次回起動時からは自動的にCarPlayが起動して使用する事ができます。
CarlinKit 3.0 MiniでApple Car Playはもっと便利になる
ワイヤレスでCarPlayを使用してみましたが、有線接続するよりも気持ちレスポンスが落ちているような気がする程度で、言われなければ気付かないレベルでしょう。
車に乗り込んだ瞬間からCarPlayが自動的に接続されるのは快適すぎて、もはやこれ無しではありえないです。(10,000円払う価値は十分にある)
ワイヤレスCarPlayの機能を搭載したオーディオシステムの採用も進んでいますが、CarlinKit 3.0 Mini を使うことで有線接続しか使えないシステムでもCarPlayのワイヤレス化が可能になるのはとてもありがたい。
特にマップでナビゲーションを多用するユーザーには絶対必須のアイテムです。
スマホを持ち込んでおけば自動で起動してくれるので、アップグレード不要のナビゲーションシステムの完成です。
ナビゲーションシステムと比較すると若干起動時間は必要ですが、サブスクを利用した音楽再生と「マップ」を利用したナビゲーションが常時スタンバイされている状態は最高です。
「CarlinKit 3.0 Mini」には複数のスマホがペアリングできますので、車を共用しているユーザーでも対応出来るのも嬉しいところです。
家族が使っているAndroidも使いたいときは?
「CarlinKit 3.0 Mini」はappleCarPlayをワイヤレス化することに特化した商品です。
車を利用する人が全員iPhoneが良いなら安価で最適な製品なのですが、家族にAndroidを使っている人には無用になってしまいます。
そんな時は「Ottocast OttoAdapter MX 2024」をご検討下さい。
「Ottocast OttoAdapter MX 2024」の価格は「CarlinKit 3.0 Mini」よりも高額な20,000円の商品です。
価格は高いのですが、「Ottocast OttoAdapter MX 2024」はappleCarPlayだけではなくAndroidautoも無線化してくれる商品です。
さらにiPhoneを使用してYouTubeなど対応したアプリの画面をミラーリングしてくれるAirPlayにも対応しますので、20,000円で予算が許すならワイヤレス化最強の選択でしょう。
搭乗者に合わせてiPhoneかAndroidを利用する事ができるので、家族みんなが快適なドライブを楽しむ事ができるはずです。
惜しいのは端末の切替が本体に付いている物理スイッチでしか対応しません。
「CarlinKit 3.0 Mini」は(自動起動のオフ設定時)画面上で接続するスマホを選択することができるのは便利ですし、場合によってはCarPlayを使わない選択もできます。
「Ottocast OttoAdapter MX 2024」は強制的に接続になってしまうので、意外と使い勝手には差がありました。
「Ottocast OttoAdapter MX 2024」も時々セール価格になるのでチェックしてみて下さい。
ワイヤレスCarPlayはバッテリー消費が大きい
良いとこばかりのワイヤレスCarPlayですが、デメリットも存在しています。
それはバッテリー消費が大きい事で、有線接続しているときは充電が同時に行われていることから気付かなかった欠点です。
音楽視聴くらいであれば気にするほどではありませんが、マップを使用したナビゲーションは負荷が大きい上に頻繁に通信をするからでしょう。
電池消費にあわせて発熱もそれなりに発生しますので、胸ポケットに入れていたiPhoneがだんだんと熱くなってきます。
旅行中など、ずっとナビゲーションを利用する場合などは有線接続の方が良さそうですが、通勤や仕事であればワイヤレス接続を使う方が利便性で勝ります。
バッテリー残量が少なくなった場合のみ充電をかねて有線接続をする使い方や、別途急速充電器をシガーソケットに備えておくのも良さそうです。
高速充電規格のPD対応なのでiPhone8以降なら20WのPD対応充電器で急速充電が可能ですし、Androidでも高速充電が可能になります。
差し口はUSB-Cなので、Lightningケーブルへの変換も用意しておきましょう。
うっかりスマホを充電し忘れた朝でも対応できるので安心感が違います。
CarPlayを毎日使うユーザーは絶対に幸せになれる
今回紹介した「CarlinKit 3.0 Mini」ですが、AppleCarPlayを車で常用しているユーザーには絶対買うことをオススメしたいくらい便利なガジェットでした。
特にオススメしたいユーザーは以下の通り。
マップを利用したナビゲーションを頻繁に利用されるユーザー。
乗り降りする度にスマホを持ち出す必要のある営業職や配達業務の方には最適なツールです。
次は有線接続が面倒でBluetooth接続を使用しているSpotifyやAmazonMusicなど、音楽系サブスクリプションサービスを利用しているユーザー。
音楽系サブスクの場合、プレイリストを画面で操作できるCarPlayはとても便利に使うことができますので是非使って欲しい。
今回は「CarlinKit 3.0 Mini」を使用しましたが、「Ottocast U2-AIR」を利用しても同様の快適性を得られますので好みで選択してください。
この記事であなたの車内時間が快適になれば幸いです。
読んで頂き、ありがとうございました。